アジソン病、副腎クリーゼ
入院していた猫。昨日深夜、つまり８日深夜に死んだと報告された。結局１週間命が延びたに過ぎないわけだ。
血液検査の数値は好転したものの体力が回復しないということで、鼻から挿管して流動食を与えている状態だった。自分から食べようとするような食欲は無かったということで、以前として衰弱が激しかったのは確かなこと。
少し前、ステロイドの反応が良いのでアジソン病の疑いがあると言われていたが、猫の場合血液検査では確定することができないとかで、治療に対する反応を見て診断確定の見込みだった。
アジソン病というのはそんなに多い病気では無く、先天性の場合は極めて稀な遺伝疾患だが、後天性であればそこまで珍しい病気でも無い。知名度は低いと思うが、人間だとケネディ大統領が罹患していたという。彼の血色の良さはアジソン病の症状を抑える薬物を過剰に使用したことによる作られた健全さだったというのだ。
アジソン病はあらゆる年齢層の人に、また男女いずれにも同じように発症します。アジソン病の70％は正確な原因は不明ですが、体の免疫系が副腎皮質を攻撃し破壊する自己免疫反応(自己免疫疾患を参照)の影響を受けています。残りの30％は癌（がん）、結核などの感染症、他の不明な病気によって副腎が破壊されたことが原因です。乳児や小児の場合は副腎の遺伝子の異常が原因です。
とりわけアルドステロンが不足すると、大量のナトリウム排出とカリウム保持が起きて、血液中のナトリウム値が低下し、カリウム値は上昇します。腎臓は尿を濃縮できないので、アジソン病の人は水を大量に飲みすぎたり大量のナトリウムを失うと、血液中のナトリウム値は低下します。尿を濃縮できないと排尿が過剰になり、脱水症になります。重症の脱水症と低ナトリウムは血液量を減らし、結果的にショック症状を引き起こします。
コルチコステロイドが不足すると、インスリンへの感受性がきわめて高くなり、血糖値は危険な値まで低下することがあります。また、タンパク質から炭水化物をつくったり、感染に対抗したり、傷の治りが妨げられます。筋力は衰え、心臓が弱くなって十分な血液を送ることができなくなります。さらに、血圧は危険なまでに低くなります。
アジソン病の人はストレスを受けても追加のコルチコステロイドをつくれません。そのため、病気、極度の疲労、重症の傷害、手術、あるいは、重い心理的なストレスに直面したとき、深刻な症状や合併症が起こりやすくなります。
アジソン病を治療しない場合、重度の腹痛、強い脱力感、極度の低血圧、腎不全、ショック症状が起こります（副腎クリーゼ）。副腎クリーゼは、事故、傷害、手術、重症の感染症などで体がストレスにさらされると発症し、短時間のうちに死に至ることがあります。
この二つは人間の情報だが、ほぼ同じだろう。
動物では犬の病気として紹介されているのを見ることができる。好発犬種の記述もあり、有り得ないほどの奇病では無いことが伺える。しかし猫の例は極めて稀なようだ。
他の病気のまねをするのがうまい病気として有名です。
つまり似た病気が多くあるため、どのように診断するかが問われます。
発症個体の約70%が若齢(3-6ヶ月)から中年にいたるまでの犬や猫で、
特にメス(70-85%)に発症するのが特徴。
参考(好発犬種)
スタンダードプードル(特に黒色)
ベアデットコリー
ウエストハイランドホワイトテリア
グレートデン
バセットハウンド
スプリンガースパニエル
ウィトンテリア
急性期における治療の目安は？
嘔吐や下痢が止まり自分で飲水できるようになったら点滴を止めても良いです。
その後は経口投与にてグルココルチコイドを投与します。
死ぬ前は下痢や嘔吐が有ったらしい。急性期を脱することが出来なかったわけだ。
遺骸を引き取りに行くことになって、重症になる前に気付けばと一瞬考えたが、衰弱して腎臓の悪化というだけでアジソン病の診断はできないだろう。頻尿（かつ量は少ない）ということで診察は受けていたし、もし自宅での採尿が上手くいって検査したとしても、それで何がわかっただろうか？或いは入院が早ければ助かったかどうか、なんとも言えない感じがする。
診断も確定しそうで対処法が決まっているかに思え、後は体力の問題で長い入院になるかと思っていた。夜中に死んだなんて言われて、まったくあっけないものだ、つまらない話だと思った。
親父の時もそうだが、もう好転したかに見えた状況で先のことを考え始めるその途端に終わりが来る。希望が幻を見せるのか、それとも最後の炎だから明るく燃えるとでもいうのか。全くあてにならないものなんだな。
そして結果がどうあれやることはやるしかない。やれば金もかかる。２日夜から８日深夜の治療・入院費は６万ちょっと。廃棄物処理は流石に気分が良くないので火葬・埋葬が１万５千円ぐらい。
はぁ。全くつまらない出費だなぁ。無神論者だし死ねば物だと思ってるのに。あ、死後硬直しててちょっと硬かったです。アイスパックとか入れたけど火葬までに溶けたら嫌だな。なんかクソ暑いし。ムカツクわこの暑さ。
あと宗教入ってなくて良かった。連中は偶然に意味を求めるからな。この死が試練だとか前世がどうとか言われたらタダでさえ暑いのに輪をかけるだろう。絶対御免だ。死に意味など無い。
何も無いから空しい。何も出来ないから悲しい。生まれたものは死ぬのが理。何が得られたか、残ったのか。記憶が自分に何を与えるか、そんなことは自分が知ってる。今知らなくてもいずれ分かる。人に言われるまでも無い。言われたくなんか無い。俺の悲しみは俺のもんだ。絶対やらん。分けてやらん。
こうして書いてみると思ったよりは悲しいな。地震のあった日に生まれて、１６年ちょっとか。長い付き合いだし自分の一部みたいなものでもある。なんか知らんけど自分のところに良く来たってのもある。他人が知った口を利くなら何を思うやら。
あーアイマス始まったなぁ。悲しみ？知らんなぁ。どっかにしまい忘れたわw
