インフール作戦とか言われてますが

どうなんでしょうインフルエンザ。騒ぎ過ぎでしょうか。まぁ騒ぎ過ぎだと思います。
なんかテポドンが飛んでくるっていう騒ぎに近い感じで、予行演習としては良かったんじゃないかなんて思ってましたが、似たような感想を持ってる人は散見しますね。

まあ、こたびのインフルエンザ騒ぎはたしかに騒ぎすぎだと思うし、どうも
みんな大変だたいへんだとか言いながら顔は笑っていたりするわけで、
まあ罹患しても死にゃしなさそうだしぃ、という「伝染病大変だァごっこ」で
大騒ぎしているっぽい気がします。

まぁそんな感じですよね。なんとなくやっとくかっていう避難訓練みたいな。

『「マスクに手洗い、日本は偏執狂」 NYタイムズ神戸発ルポ』だそうで。うるせーよw

今回の対応は、強毒性の鳥インフル用に作られたマニュアルに従って行われたのですが、既に報道されているように、新型インフルが季節性のインフルとさほど変わらないことから、各自治体での柔軟な対応へと切り替えられています。この辺りはGJ!だと思うのですが。

元々、厚生労働省鳥インフル用のマニュアルしか用意してなかったので、今回の新型インフルは想定外だったわけです(諸外国も同様)。これも報道されている通り。で、様子を見て、柔軟な対応をしたと。

なるほど。深刻な方しか対応策を練ってなくて、とりあえずソレ使ったからやり過ぎちゃったのね。

慎重に対応して、それで何もなければ良いじゃないの。備えが無駄になることは、国防と同じで悪い事ではありません。

まぁ程度もんというところか。やらないよりはマシ感。

インフルエンザの予防については、疫学経験上、手洗いが有効であることが知られています。これは、つり革やエスカレーターの手すり、エレベーターのボタンなど、ウィルスが付着している可能性がある所に触れ、その手で鼻や口を触る事で感染することが多いからなのですが、マスクをしていれば、そのリスクを小さく出来ると言うことです。そしてもう一つ。この時期はそれほど影響が無いのかも知れませんが、乾燥する冬季には咽喉部の乾燥を防ぎ、感染を予防する効果があります。

そういうことか。爪を噛まないように絆創膏みたいな。

つーかね、マスクなんて気休めと割り切っても良いのですよ。しかし、そうした所にまで気を遣うことで国民の意識が高まり、結果としては、総合的に感染のリスクが減らせるのです。その辺りを良く考えていただければと思います。

今回の事態に、日本政府はまずまずの対応をしていると思います。マスコミは「総理までがCMに出るのは大袈裟」とか「水際作戦は失敗」とか、色々と批判してますが、総理のCMが大袈裟とは思いませんし、水際作戦が失敗だったとしても、良いシミュレーションにはなったことでしょう。

問題は「本番」だなぁ。いつ発生するやら・・・

騒ぎ過ぎた結果、対策は無駄だという認識が広まって、次の機会に危機を招くのではないかというような懸念があり、コメント欄で色々話し合っています。

まだウィルスの性質が分かっていなくて、感染が余り広がっていない時には水際作戦も意味があったと思います。しかし、その時点で既に入っていた可能性も高いのに、国内の機関から人を剥がして水際作戦に持っていたのは、資源配分の観点から疑問があります。
良く読めば当局も報道機関も水際作戦で完全に防ぎ切るものではない(時間稼ぎ)と説明していたと思うのですが、映像からは、これで完全に封じ込めるというイメージを受けた人は多いのではないか、これが国内の警戒をおろそかにすることにつながった可能性はないのかという疑念は残ります。
今回は予行演習という声もあり、これは私もそうだと思います。ただ、そうであればなおのこと、事後の検証は必要でしょうね。日本は政策評価、特に事後の評価がおろそかになりがちな傾向があります。
あと、アメリカなど諸外国では警戒を解いているわけではなく、秋以降に予想される再流行にポイントを移していると考えられます(リスク管理においては、優先順位をつけて資源配分を決めることが不可欠ですけどそういう考え方が日本人は苦手な感じです)。

マスクについては、少なくとも「マスク、手洗い、うがいの励行」などと並列に書くのはまずいでしょう。効果のある一つ(手洗い)と疑わしい二つを同等に扱えばポイントが分からなくなって、どれか一つ(マスク)をやっていれば安心と思う人も出かねません。CDCなどではそういう現実的な検討も含めて、マスクの着用を勧めていないものと思います。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1242911444#CID1242950324

秋以降の再流行ですか。手洗いを第一で。

>いったい誰があのガイドラインを決めたんだ?

 ここでしょうか?
新型インフルエンザ専門家会議 
http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html#kenkou

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1242911444#CID1242995599

海堂尊さんが、こういう官僚主導の委員会の暴露を、小説に
取り込んで(小説以外でも、インタビューで話してらっしゃいまし
たが。)ますし、元官僚の方の告発本もありますが、こういった
委員会は、結論ありきなんですね。
結論は委員会立ち上げ前に官僚が決めていて、牽強附会の為の会議
なんですね。

官僚主導で、結論ありきな所がうかがえるポイントとして、内田
委員の「やらなきゃいけないという至上命題的にあるわけなんですが」
こんな発言があって、検疫所ってのは厚生労働省の管轄で、その
所長は官僚なわけです。
それが、本省の局長が居る席で、本省の意向として検疫をやる
前提の会議で、「無理です」なんて言える訳が無いので、こんな
発言になってるんですね。
その他、べじたんさんが抜き出してくれた、内田委員の苦しい
発言なんて、本省のエリートの前で正論が言えない、大変気の毒な
状況が目に浮かんでしまいます。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1242911444#CID1242998767

結論が出てるのに会議する為に専門家呼ぶんかい。困ったもんだな。

 たぶんですね、感染症法と検疫法を改正したことで、官僚側としてはああいう結論ありきになったんだと思います。法改正の国会での議論のほうが、新型インフルエンザ専門家会議よりも先にあったぽいんです。

 「新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」と法的に定義される新型インフルエンザは国内最強の措置を取らないといけないという。
http://nichiju.lin.go.jp/mag/06111/a4.htmLink の表2

 ですから、そもそも的な話になりますと、国会でどういう議論があったか、どういう参考人が呼ばれたか、あたりを調べないとよく分からないような気がします。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1242911444#CID1243003892

人同士伝染する新型でパンデミックの恐れがあれば最強の措置を取る、ですか。
まぁ定義は問題無い気もしますが、その定義に当てはまるかどうかの判断はどうなのかな?