TVを「つける」

一瞬どんな字が適当なのかと迷った。
「映ける」と書く向きもあるようだが、夏目漱石みたいに当て字しまくる趣味はない。兎に角なんて誤用みたいなもんで、洒落てはいるがあくまで洒落っ気という部類だろう。
兎に角(とにかく) - 語源由来辞典
しかしまぁ「映ける」は意味の合った漢字を使っているから、これを排するのは単に趣味の問題でしかない。
成り立ちを気にするならそもそも

訓読みは、個々の漢字が表す意味をすでに存在していた日本語と関連づけることであり、日本語の表記にも用いた。この際の漢字の読み方が、現在の訓読みの起源となっている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%BC%A2%E5%AD%97#.E8.A8.93.E8.AA.AD.E3.81.BF

輸入した文字に日本語を対応させたものが訓読みであり、考えてみればもとから全てが当て字だったわけだ。
ただ、それでも「映」の字は「つ」と読めないので違和感が拭えない。既に存在する読み方で当てるならなんだろうかと考えたが、「点ける」が妥当じゃないだろうか。点灯させる、明かりを点す、火を点ける・・・TVだって光を放つものであるし「蛍光灯を点ける」と「TVを点ける」はどちらも電化製品で近しい感がある。
うーん、でもどうだろうなぁ。これはこれで見慣れないシロモノだ・・・