アカデミー賞

大方の予想ではイスラエル映画戦場でワルツを』が"本命"視されていたらしく、ロイターに言わせれば番狂わせの勝利だった様だ。

その『戦場でワルツを』と言うのも実際のところ1980年代にレバノンに侵攻したイスラエル軍の残虐行為を掘り起こす一種のドキュメンタリーであり、それだからこそ各方面から絶賛されたとも言える。しかし、それを押しのけてでも敢えて「おくりびと」にオスカーを与えたハリウッドを見るに、何か無言の政治的なメッセージを感じ取らざるを得ないのは自分だけだろうか?それは今も続いているパレスチナへのイスラエル武力行使への抗議かも知れないし、僻んだ見方をすれば(アメリカの政権中枢と兎角親しいと言われる)イスラエルの"暗部"を追及するなという圧力なのかも知れない。

華氏911」がカンヌ取った時も政治的と言われたもんですが、やっぱ穿った見方しちゃうよなぁ。
「腫れ物に触れたくなかった」が正解だったり?