デトックス

米国深夜のインフォマーシャルで最近流れている解毒用足パッド「Kinoki」は、就寝前に足の裏へペッタリとパッドを貼って、朝剥がすと、まるで3週間使ったスライムみたいな黒々としたドロドロがベットリ貼り付いている…という、効用が目にも分かり易い健康アイテム。

ところが、これをラボの化学分析に回して実際何がどうなってるか調べてもらったら、解毒なんて話は全くのデタラメなことが分かったんです。

いやー気持ち悪い。どうしてこうデトックスってのは気味悪いのが多いか。毒素が出ました!ってインパクトのある絵が欲しいんだろうな。
これとかもう最悪。

マコモ革命 耐熱菌の秘密』には同様の体験談が多数寄せられており、さらに白黒で画質も悪いが『毒素』の写真も載せられている。これらを見た結果と、さらに私が大学で環境微生物をずっと取り扱ってきた経験から断言してもいい。彼らが「体から排出された毒素」だと勘違いしているものは、浴槽内で繁殖した微生物のバイオフィルム(菌体のかたまり)である。

すごいですねー。「バイオフィルム」ですよ。毒に浸かってデトックスねぇ。
ところで「オトサン」て名前がでてますが、これ。

 『オトサン』なるものが東洋人の乾燥した耳にはむかないこと。耳垢と思われたその固形物のほとんどは蜜蝋で、決して完全無欠の耳垢採りの道具ではない事。
 さらに恐ろしいことには、使用方法を誤って、取り返しのつかない病状にまで及んだ人もいたことが新聞紙上で警告されてあったのだ。

蜜蝋が耳に流れ込んで固まるんですな。それは逆に汚してるんと違うか?
耳掃除についてはこんな話も。

耳垢の正体は外耳表面にある耳垢腺と呼ばれる器官から分泌される物質と代謝によって破棄される皮膚や毛と混ざり合ってできあがったものです。耳垢には浄化作用があることが知られていて、抗菌作用と耳の中を乾燥から守る機能があります。さらに余分な耳垢ができた場合には、あごの運動を利用して三半規管を循環して、三半規管内部にあるゴミを巻き込み、耳の入り口から排出するという機能があるのだそうです。

このような耳垢の機能を耳かきすることで阻害してしまうのは問題であり、また耳かきによって分泌自体を妨げてしまう可能性があると提言しています。

あっても構わないし勝手に出るのね。
オトサンみたいなのはイヤーキャンドルって言うらしい。

耳かきや綿棒を突っ込まないで掃除をするアイテムとしてイヤーキャンドルというのがありますが、これは耳垢が取れているのではなく燃えかすが耳垢にみえるだけで効果はないだろうと指摘しています。
耳垢を処理するためには点耳薬をつかうか病院に行くことが奨められています。点耳薬は薬屋さんでも売っていますが、その効果は微妙で滅菌水や生理食塩水を用いても同様の効果があるようです。水道水やミネラルウォーターを垂らすのはやめておいた方が良いと思いますが。

濡らすのも雑菌繁殖するから止めた方が良いってことかな?