理性で幽霊は消せない

Up’sで伊集院光が幽霊の話をしていた。
屁理屈王を自認する伊集院だから勿論幽霊なんか信じちゃいないのだが、信じていないのに病院の跡地やとりわけ霊安室なんてのは怖いのが不思議だという話である。
頭では居ないとわかっている幽霊を怖がってしまうのは何故か?
ラジオでは「卑怯だから」とか愉快なネタ振りが当然だったが、空気を読まずに真面目な話をするなら理由は簡単。人間は他人の怖がるものが怖いのだ。
理屈で安全なことがわかっている何にも無い場所であっても、大勢が血相変えて逃げてくる場所には誰も近づきたくない。「みんなが逃げてくる」ってことが重要なんである。
これは危険を回避する為に備わった人間の能力であり、言ってみれば「ゴーストの囁き」なのだ。幽霊だけに。
なんつってももしかすると流行り物がつい欲しくなったりするのも同じかもしれないのでゴーストが囁くって程大したもんではないのかも。心理学なんかでこういうことを表す用語ってあるのかなぁ。コマーシャルだマーケティングだという分野で研究されてそうな気もする。