バージニアの乱射事件

まあ、これはアメリカの国内問題なので批判する気はありませんが、少なくともアメリカはこういう哲学を選択した国ですから、その結果については自分たちで引き受けるべきです。「人を殺すのは人であって銃ではない」というのがアメリカの言い分ですが、これはずいぶんザツな議論です。人を殺すための人間行動上の「コスト」が極端に小さく、またエンドユーザによるコントロールが非常に難しい製品をこれだけ雑な管理体制で蔓延させたら当然こういう事態になるでしょう。アメリカは自分の身を自分で守る権利があるなどと言いますが、そんなこと言うんだったら今回の事件の責任の半分は被害者にあります。被害者は、銃器を携帯して自分の身を守る権利を有していながら、その権利を行使せず、銃器を携帯していなかった。これが「瑕疵」です。もし学生全員が銃器をつねに携帯し、十分な射撃訓練を行ってお互いを牽制しつてれば、被害者はこれほど多くにはならなかったでしょう。いつも銃口を向けあっていれば平和になる、というのがアメリカのロジックです。コルトピースメーカーなんていうてっぽうの製品名はその思想を表してますね。
それはそれでひとつの文化であり思想なのでいいんですが、私はそういう国には住みたくありません。アメリカはこの点について大変愚かだと思います。まあ日本だってタバコとか野放しなのであんま人のこと言えませんけどねえ。

子供がいたずらしたせいで大人が死んだりする。かっとなった一瞬で殺せちゃったりする。だから野放しはマズイ。簡単なことですね。しかも大学なんて警備もあるだろうし、銃を持ち込めない方が良いに決まってる。スラムを一人で歩くなら銃も必要かもしれないが。
ボウリングフォーコロンバインに銀行口座作ると銃が貰えるなんてネタあったっけ。弾はスーパーで買えるとか。本当にそんなレベルで手軽に手に入るんだろうか。州によって違ったりするのかな?
ところで今回の犯行は既知外の仕業でしたとさ。

 米CNNテレビは18日、バージニア工科大乱射事件で、チョ・スンヒ容疑者の大学寮のルームメートだった学生らのインタビューを放映した。同容疑者は恋愛のもつれから乱射事件を起こしたと伝えられてきたが、ルームメートらはガールフレンドは空想の産物で実在しないと述べた。

 ルームメートらによると、同容疑者は、スーパーモデルとお互いに2人だけで通じる名前を使って付き合っているなどと話し、「空想の女友達」の存在を語っていたという。ルームメートらは同容疑者に女友達がいないことを知っており、不思議な学生だと思ったという。

 ルームメートらはまた、同容疑者が自殺をほのめかしたことがあったことも証言した。

 同容疑者はやがて3人の女性へのストーカー行為を始め、大学当局が調査する事態になった。 (共同)

なんとかに刃物ねぇ。やれやれ。銃刀法は大事ですか。