イザベラ・バードまで捏造される?

韓国の出版社から正反対の内容になった英語版が出ているという話があって、それだけ聞いたら「また韓国か!」という反応になるわけですが・・・そういう話ではない。
こちらは本文中で引用されてますが先に見た方がわかりやすいでしょう。

 結局、この主張は根も葉もないデマでしかありません。延世大学版およびNYT記事に関して言えば、内容に問題は認められません。

 コピーされた文章自体を見ても「延世大学版を読んでも買ってもおらず、引用すらしていないのに内容がおかしいと言う」、「引用してある文の文脈すら把握せず、偽としている」、などと信じるべき点が全く無いにも拘らず、何故か拡散されてしまったようです。(もちろん、疑念は出されていたかもしれませんが)

 では最後に「絵とかが差し替えられているのでは?」という疑念にもお答えしておきます。というか、こちらの方が根本論なのですが。まずは次の画像を御覧ください。

鋭い方は延世大学出版の版の表紙で気がついたかもしれません。これ、実は米国版の「リプリント版」なんです。

 1898年にアメリカで出版されたものの、まんま原本のリプリントなんです。え?「それでも元と同じかどうか改竄されていたらわからないのでは。」ですって?実は元の本も国会図書館に所蔵されていて確認済です。

 延世大学出版の版には、オリジナルのタイトルページが省略されているため絶対とは言い切れませんが、同じ版からのものであるのは確実で、当然イラストも写真も同じものが使われています。つまり延世大学出版が改竄されたとすれば、1898年にすでに改竄されていた訳ですね。

折角リプリントしたのに改竄と言われては、延世大学出版も浮かばれないでしょう。

というわけで本文、愛・蔵太氏のまとめ。

 要するに、

1・「イザベラ・バードが見たソウル」はひどい都市だった。

2・ただ、その元テキストを「韓国は何故反日か?」のサイト制作者は「不正確な引用」をしている。(『朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期 』(講談社学術文庫)からの引用ではない)

3・NYタイムズの記事は、記事的には誠実。韓国の出版物も、出版物的に誠実

4・クライン孝子の日記は電波愛好者には向いている日記

 ということらしいです。今回は元テキストに全然当たっていないので、あとで訂正するかも。