今日気付いたこと

水を吸った毛布はとてつもなく重い。
いえね、大分暖かくなってきた頃、猫に小便されて。どうせ当分使わないからってほっといたんだけどいい加減ヤバイし。で、何したかとゆーと浴槽にぶち込んでシャワーのお湯をかけた。
汚された時やってればピンポイントにすすいで乾かすだけで済んだ話なんだが・・・今更どこ洗っていいかわからないので丸洗いという。え?クリーニング?
確かに家でやるようなことではないのだが、面白そうだったんで。
いやー浴槽に4つ折りぐらいの状態でお湯に浸かってる毛布、足で踏んでるとブドウ酒にするブドウを踏みしだいているお姉ちゃんの気分。または古代エジプトで尿を入れた桶*1に立って洗濯物を踏んでいる人。汚れの種類的にエジプトの方が近いか。ああんこんなの初めて−。
しかしひとしきり踏み終わって浴槽の栓を抜いても毛布からお湯が出ていかない。
仕方ないのでもっと畳んで踏めば抜けるかと、たっぷり水を含んだ毛布に手をかけて固まる。なんだこれは。鉛でも入ってんのか?
実際にはそこまで重くないはずだが、毛布如きの重さでは有り得ないことになっているので、コーラとコーヒーを間違えて口に含んだぐらい奴らはびびるのである。間違いなく私はびびる。
しかも一箇所踏んで抜けた汚水は別の場所に吸われたりする。なんという吸収力。横漏れしないし夜も安心ダネ!
・・・などとしばらく要領を得ないまま濡れた毛布というモンスターと格闘していたのだが、ここ地球上には重力が存在していることに思い至る。
だがしかし、依然としてこの怪物は汚らしい液体を滴らせ、たっぷりと蓄えたソレを誇示しているのだ。意を決してソレの一端を掴み垂直に引っ張り上げるや、覚悟したはずだった心に衝撃が走る。
重てぇ!30kgぐらいあるだろコレ!
しかしここに及んでは思ったほど危機的状況というわけでもなく、少し持ち上げておけばその分だけ水が抜け、さらに上まで引っ張り上げることが可能になるのである。重力があって良かった。地球で生まれたことに感謝しなければ。
浴槽のへりにのっけて下までつかないようにしたら、後は時間が解決してくれる。最後にちょっと端っこを絞れば脱水完了だ。
ただ、一回では綺麗になっていないどころか汚れを全体に広げて再定着させてりることにもなりかねないので、数回湯に浸けて踏みしだき、十分綺麗になったところで今度こそ脱水する。最後は干して終了。実はもう一枚同じようなことをしているのだが、最初の毛布より体積が少ないので思ったほど苦労しなかった。

*1:アンモニアの洗浄効果を得るために尿を使ったらしい。