何の血が騒ぐのか

魔界村もしくはガントレットよろしくのイキオイでハンドアックスをビュンビュン投げてくる。

一瞬この間のアイドルマスターゼノグラシアかと思った。・・・ってのはさておき。

ここで頑張って正確な知識を持って、何か分析したり言及しても『すでに通った道』『車輪の再発見』と言われ軽くあしらわれる。何をやっても先にゲームを始めたプレイヤーには絶対勝てない。この状況を勝ち抜くには、この上級プレイヤーと交流し上手く取り入ってパーティーに入れてもらうくらいしか方法は無い。

ガンダムの事を語ればファーストから見てガイア・ギアのラジオドラマも聴いてセンチネルをリアルタイムで体感した世代に叩かれ、エ口ゲの事を語れば葉鍵かそれ以前のPC88の頃からのゲーマーに叩かれ、アニメの事を語ればそれこそ上の上の上の世代からも『これが今時の作画オタか』『これが今時の萌えオタか』と叩かれ、インターネットやblog論を語ればパソ通windows95の頃から日記をやっていた人間から叩かれ…もう何にしても何を言ってもハンドアックスが全方位から容赦なく飛んでくる!

自分が取り組む分野の基礎的な素養は一通り勉強して、その上で先輩方が同じことやってないか確認してから取り掛からないとダメ出される・・・なんかこう、学術論文でも書いてるんですかって感じ?
でまぁ、結局同じ土俵で勝負してる限り経験値の高い廃クラスなマスター達に勝てるわけないんで、何か違う分野を取り入れて言及していかないとダメなわけですね。そこまでは正しい。
例えば元々哲学系のサークルだったようだけど特に押井守を良く扱うようになったWWFとか、今でこそ珍しくない哲学方面からアニメを語るということだって、ビューティフルドリーマーとかあの辺の頃は新しかったんじゃなかろーか。でも今参入したら東浩紀と比較される。違う分野から語るにしてもこんどはその分野専門の人がいるという。
アニメを語るにしてもアニメ以外のことを知ってると有利なのは変わらないのだけど、時が経ってアニメ視聴者の裾野が広がって行く程、その「アニメ以外のこと」がもう埋まっちゃってるという状況が進むんですね。先客いぱーい。
で、

だとしたら、この<ツッコミビリティ>のアンチとして『俺は知識の無いヌルオタだが、お前らみたいなネクラでネチネチと人のツッコミばかりしている頭でっかちじゃない!俺は、お前らがやらない事をやる!それは明るく外で行動する事だ!』という、この発想は自然と出てくるだろうな。反骨精神とファイトがある人間ほど。キモチは判るし理解も出来る。

ということになるらしい。
しかし最初の方で

この状況を勝ち抜くには、この上級プレイヤーと交流し上手く取り入ってパーティーに入れてもらうくらいしか方法は無い。

とあったように、別に無理して勝とう、同じ土俵で勝負を挑もうなんてことを考えなければ、ツッコミビリティやらが残ったまんまでも色んなことを先輩に教えてもらってそれなりに楽しく、また駆け足でオタクの階段上っていけるもんなんじゃないんだろーか?
なのに無理して同じ分野で、その分野の経験値も少なけりゃ他の分野でも対抗できる武器を持たない者が、まだ見ぬ伝説の武器を探す旅に出るわけでもなく現状のままで勝てない勝負を挑み、それでも相手より自分をエラく見せ様などとすると・・・これがエラく恥ずかしく見えてしまうのだった。

だがしかしここで問題なのは、<外で体を張って行動した>という事実だけで満足している事。例えば駅前でブリーフいっちょでメガホン片手にらき☆すたの魅力を延々語るパフォーマンスをして、今まで自身のツッコミビリティに誘われ攻撃してきた上の世代のオタクに『目立ったどー!行動したったどー!俺大勝利!』と自己完結しまくってないか?という問題。<行動の質とレベル>はどうでもいい感じがする。悪いけどそれじゃ路上奇人変人博覧会にしかなってない。そもそもの行動原理に<ツッコミビリティへの反逆>が含まれているから、批判・ツッコミは敵とみなしている節がある。同属同士でも互いを批評・批判しない・ツッコミを入れない・ひたすら全肯定!…こんなムードがある。

去勢を張ってとりあえず目立ち、それで勝ったと主張して批判は黙殺・・・そんな行動パターンをする生き物が他にもいることを思い出しました。それはヤンキー。
ヤンキー風俗研究会:ヤン風研究 五箇条心得 - livedoor Blog(ブログ)
この心得によるとヤンキーの特徴は、

  • 100段飛ばしで、人にスゲェと言われたい(成功点に到達するため、常人ならば、一段ずつ努力創意工夫を重ね昇ってゆくところを、いきなり100段すっ飛ばそうとする)
  • 過剰・・・やりすぎ
  • 短絡・・・考え足らず
  • 他力本願・・・人頼み

といったところ。
ヤンキー血中濃度が高いオタクっているもんなんかなぁ。なんか不思議。オタクを自称してる元ヤンの知り合いはいるけど、そういうのとも違うような。