ぬこは海賊課

敵は海賊」シリーズって随分気長に続けてるんだなぁ。ひょっとすると一生やるんだろうか。
自分は「海賊版」と「猫たちの饗宴」だけ読んだことがあったりする。なぜか。ワゴンで投売りしてたから。シリーズでこの2作はよく見かけるような気がするけど、発行部数多いのかな?
SFが好きなら楽しめる作品ですよねぇこれは。Ωドライブとかカッコイイと思う向きならいける。

惑星、星系間の移動に使われる超光速航法。まず自船の存在確率を低下・拡散させ、現宇宙の全ての空間で等確率の状態にする(爆散:その瞬間船は全宇宙に同時に存在していることになる)。その後目的空間における存在確率を上昇させ実体を送り込む(爆縮:この際大量のエネルギーを消費する)事によって通常空間に復帰する。量子論的に捉えれば、"観測"不能の広範囲状態に移行したのち目的地点での"観測"により存在を収縮する、あるいは"あらゆる地点に存在する現在"から"目的地点に存在する未来"を瞬時かつ能動的に選択する、とも言える(参考:シュレーディンガーの猫)。また、Ωドライブは強力な時間整合能力をもっており、爆散時と爆縮時の時間差はほぼないといわれる。高出力エンジンが必須だが、自己の存在確率を変化させる具体的な方法論は不明。オメガドライブを利用したミサイル兵装等も存在する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E3%81%AF%E6%B5%B7%E8%B3%8A

そしてもう一つ外せない要素が表紙のアイツ。天野嘉孝が描く黒猫アプロはなんともユーモラス。あれで海賊課*1随一の凶悪な刑事だってか。
実はアプロがあんまり可愛いので猫好き主婦の目にとまり、とりあえず「猫たちの饗宴」の方を貸したりしました。活字好きというわけでもない人だと最初は苦労するものらしく、「誰が喋ってるのかわからなくなってなかなか先に進めない。」といっていたもんですが、慣れてしまえば作品本来の面白さに引っ張られてすぐ読んでしまうようです。時間がかかるだろうと思われた「海賊版」の方も抵抗無く楽しめた様子。ヨウメイとシャルファフィンの別れ際なんか気に入ったらしい。
ちなみにその主婦、小学生の息子がいるんですが、息子は涼宮ハルヒにはまってるとか。
うーむw
僕は「猫たちの饗宴」でこのシーンがお気に入り。

「……くそ、インチキだ。抗議してやる」
「今度はどこだよ」
ラテルはアプロの頭をつついた。
「メーカーか。カタログの出版社か」
しかしラテルはそれ以上言うのはやめた。
黒猫が目にいっぱい悔し涙をためていたので。

アプロかわいいよアプロ(*´д`*)

*1:海賊じゃない、海賊課だ!