FLAG見た

http://www.gyao.jp/anime/flag/
一番の懸念だった田中麗奈は思った程悪くない。戦場カメラマンとして全くの新人である役柄にマッチしている面が有り、声優的な分かりやすい感情の遷移を求められる場面でなければ違和感が無いといっても良いんじゃないだろうか。
映像面での演出は予告編で強調されていた通り、主人公が撮影するカメラ越しに展開するというシーンが多い。全てがそうだというわけではなく、戦闘シーンはもちろん、日常的な場面でカメラを介さず直接やり取りする部分もあるが、区切りごとに記録の停止を示す演出が有り、場合によってはPCから場面を選択するシーンがはさまれる。そうやってそれらは次々と再生されている記録であると印象付ける構成になっている。アニメだから違和感が無いのだとすれば目論見通り。
そして、まるで本編の延長のようにノートPCを閉じる所から始まるエンディング。これは素晴らしい。記録の再生が終わると同時に現在へ戻り、全てが終わったことを示す写真ばかり吊るされた部屋の映像。そこに戦場の臭いなど感じないエンディングテーマ曲だ。これは良い。いかにもなOPも良いがEDまでこうやって上手く包み込んでしまっているのでOPからEDまで通して違和感無く見られる。作品から浮いてないOP&EDって良いね!*1
そんでもって全部終わった感じで清々しくなった所に次回予告。石塚運昇のナレーションでまた戦場行きw
タイトルになってるだけあって旗のエピソードは上手いねぇ。しかし最新兵器の概要なんて機密があっさり漏れすぎなことはまぁ些細なこと・・・なわけないよなぁ。何の複線なんだか6話の時点でわからないのだが、あれが赤城に渡っていることで何か重要な展開があったらここ突っ込まれるんだろうな。
やっぱりフロントミッションなんで、かどうか知らないが、軍は悪者で戦争は陰謀な感じです。ハーヴィックこと多目的機動兵器*2はそんなに無茶なもんじゃなくて地形把握とか地味な能力がすごいらしく、歩兵相手でもロケット弾なんかまともに受けたらヤバイって感じになってますね。スナイパーライフル装備したらちょっとヴァンツァーぽくなるけど。
を、濃い目のファンみっけ。
お正月は幕末機関説: こんなことしてません?

用語がマニアックです。第5話の「地上マッピングレーダーを30秒間バースト」って凄い(台詞を聞き漏らすともったいない)。あとモニターにdead angle line 死角線(とでも訳すのか?)(射程内でも、撃てない範囲のこと)とか表示されているし。設定と作戦展開がしっかりしてます(本職の軍人さんなら違うとかいうのかもしれませんが)。

*1:こんなことを喜ぶのはどうか

*2:HAVWC=High Agility Versatile Weapon Carrier