日教組で辞めた人
なんだかんだで議員引退までいっちゃったこの騒動なんですが。
日教組の具体的な活動内容についての批判であれば、いかに厳しい内容であっても堂々と述べればよい。そのことで大臣を辞任すべきとは私は思わない。
中山前国交相が辞任して当然なのは、日教組を批判したからではなくて、大臣のくせに憲法の条文を理解していなかったという理由によるものである。つまり、「学力不足」「知識の不足」が原因ということなのだから、主義主張の問題に議論をすり替えないように。
これに激しく同意します。
立場として言っちゃいけないことというのは確かにある。例えば医者が「ヤクザは治療しない」とか言ったらどうなるか、そういうことだと思います。
それはそれとしてもう一つ。
ネットバトルでもなんでも、喧嘩売るなら勝てるロジックに誘い込む方向で売らなきゃダメですよね。
私も日教組はかなり碌なもんじゃないと思います。でもその根拠に「日教組が強い地方は成績が悪い」などという定量的でもなければ反論不可能でもない話をもってくるあたりでダメです。
これも同意。
大騒ぎになるとわかってるのになんでああいう駄目な発言するのかと。
と思ったらこんなのもあって。
なんつーかあんまり考えてものを言ってない感じがする人だなぁ。
こちらも痛烈に批判してますね。
就任早々から、これほど大臣としての資質がないことが明らかになった人は珍しいんじゃないでしょうか。
勉強もしない、経緯も確認しない、根拠事実の調査もしない、センシティブな問題に無神経。
それで自分の信念(というか思い込み)だけでペラペラと薄っぺらな発言を繰り返されたんじゃたまらんですよ、国民を含めいろんな立場の人にとって。
やっぱりねー、発言には気をつけてもらいたかった。
だってこういう人だから。
結局、民主党の支持母体である自治労が、自分たちの怠慢を民主党に言わせて、それを自民党の政権の責任だと言っているんですけれども。この民主党と自治労と日教組と、私に言わせればね、組合費ですか、これたくさん上納してきますけれども、これは「労働貴族」ですよね。ついでにいえば、その組合から支援されている民主党の議員ていうのは「選挙貴族」ですよ。票も金も組合が出してくれるんだからね。まあ、自民党の議員ていうのは一人一人、金を集めてドブ板選挙をやってくるんだけど、こういう優雅な民主党の議員だということを国民の皆さん知らないんだな。だから、自治労と日教組に支援されている日教組が政権をとるとどうなるか。端的にいえば、それが大阪府だということですよ。
こうまで言ってるのにくだらないことで辞めるハメになってどうするんだか。
色々知ってるってだけで闘えないのでは議員として不十分ということなのかな。
辞めるべきじゃなかったって意見もあるわけですが。
なによりもイヤなのが、こういう雰囲気です。
特に日教組の発言というのは、少なくとも大分の件に関しては、事実誤認ではなく中山先生のご意見です。
意見に対して反論するコトは普通の議論ですが、意見に対して辞任を求めるというのは、これは一種の言論弾圧です。
最近はやっとなくなりましたが、一昔前では、朝鮮半島や中国に批判的なコトを言えばクビを切られたり、核武装の意見を言うだけで、憲法改正の可能性を言うだけでクビを切られるようなコトが昔はありましたが、今回の構図はこれらと同じなワケです。
事実広島の教育は、日教組とはよく対立する中央の文部科学省から直接キャリア官僚を4代続けて教育長として送り込むという異例の措置を執り、なんとか立て直して来つつあるという状況でして、つまりは日教組の弊害が形として見えているとも言えるワケですから、こういう風にキチンと功罪の評価をし、批判すべきところは批判して、広島のため日本のためにより良くしていこうという議論は大いにやるべきです。
まぁ失言が有ったのは間違い無く、それも結構重大と言える部分が含まれましたから、そのことを謝罪した上で改めて批判するとかそういう風にならないのはイヤかなと。
問題がどこにあるかきちんと問わないで辞任してオシマイって感じじゃねぇ。
でもそれが現状なんだから闘うならしっかり闘って欲しかった。