mf247終了

 に・よん・なな・みゅーじっくは、インディーズ楽曲配信サイト「mF247」を8月31日に休止する。「設立の使命は果たした。次の段階に進むために活動を一時休止することにした」――同社代表取締役で、ソニー・ミュージックエンタテインメントSME)元社長の丸山茂雄さんは手書きコメントで休止の理由を説明している。

 mF247は2005年8月にスタート。インディーズアーティストの楽曲をDRMフリーで無料配信したり、携帯電話サイトで着うた専用の短い楽曲を配信する、といった新規性のある取り組みを行ってきた

 丸山さんは「インターネットという全く新しい時代のメディアを使って音楽に関わっている私が、何ができるかを毎日試すことができました。インターネットと音楽の関係は何がベストなのかはまだ『答』は出ていませんが、少しずつ見えてきたような気がします」とコメントしている。

面白そうだったんだけどねぇ。これで終わりじゃないといいな。
どんなことやってたかというと。

mF247に曲をアップロードしたいミュージシャンが支払う1万2000円の審査料は、一定レベルのミュージシャンを確保するためのフィルタリング装置のようなもので、それで収益が上がるわけではない。楽曲はもちろん無料配信されており、バナー広告も排除されているから、どこにも売り上げの立つ部分がないのである。

この部分が無ければ他の動画サイトやMySpaceで良いわけで、あくまでもミュージシャンを目指す人の集まる場所、プロの登竜門をネット上に作りたかったというのが重要。

 「歩行者天国では実はバンドはまったく儲かっていなくて、儲かってるのは焼きそば屋とかホットドッグ屋。だから僕たちは聴く人からお金を取るつもりはないし、ミュージシャンから貰っている審査料も、そのうち撤廃するかもしれない。だから焼きそば屋とかで儲ける仕組みを作ればいいんだよね」

 つまりはある種のクリックアンドモルタルモデル、つまりミュージシャンの生成するコンテンツやサブコンテンツで収益を上げていこうというのである。mF247でユーザーから支持され、この場所を足がかりにして世の中に打って出ていくミュージシャンが今後、現れてくることが期待されている。そうしたミュージシャンはレコード会社や所属プロダクションが必要になるわけで、この部分を音楽業界の専門家がスタッフに集まっているmF247で担おうというのだ。

 「いまのようなタイアップだけで音楽が売れるという時代はやがて終わりになって、コンサートで聴くのが当たり前になり、再びモーツァルトの時代のようになるのではないか」と丸山さんは言う。コンサートを開いてそこでTシャツやCD、キャラクターグッズを売るようなビジネスが増えていく。そうなれば、そこでエージェンシーやプロダクション、媒体の機能を持つ組織は必要になる。それがmF247の未来像だというのである。

コンサートってところは結局アナログなんですな。
ネット上で完結する仕組みを作ろうとは考えなかったんだろうか。グッズ販売なんて簡単じゃん。ってそれニコニコ市場