どっちが捏造だって?

2008年7月31日、韓国の成均館大学歴史学部の教授が、「中国革命の父」と呼ばれる孫文(そんぶん)に関する研究結果を発表し、孫文朝鮮民族の血統を持っていると主張した。韓国・朝鮮日報の報道を新快報が伝えた。

教授によると、これは孫文家系図と、中国人の氏名に関する古書を研究した結果、導き出された説だという。紀元前1000年ごろ、朝鮮半島の最南端(現在の済州島付近)に居住していた古代朝鮮人が、中国・周朝のために出兵した際、その功績を認められて周の創始者・文王から「孫(現在の河南省宜陽県付近)」という土地を与えられ、その領主となった男が「孫伯」と名乗ったのが「孫氏」のはじまりであり、つまりは朝鮮人なのだという。孫家の家系図「翠亨孫氏家譜」にも「孫伯以来、周朝の大官となった一族は、その領土名から孫氏を名乗るようになった」と記載されており、孫氏の起源はまぎれもなく古代朝鮮人にあるという。

またか!と思ったら・・・

この報道は 1日でかなり多数の中国インターネットメディアはもちろん、文匯報などの香港新聞ウェブサイトにも掲載され中国ネチズンらを憤慨させた。

しかし実際に朝鮮日報ではこのような報道をした事実はない。また成均館大歴史学科にも‘朴芬慶’という名前の教授はおらず、そういった論文が発表された事実もないということが確認された。

新快報の記事では河振涛、杜克という記者の二人が書いたことになっているが、新快報側は“当社にそのような記者はおらず、インターネットで活動している人々の記事を転載したものです。」と弁解した。

新快報は去年にも‘韓中文化戦争’という特集記事を通じ “ソウル大史学科の朴ジョンス教授が漢字を世界文化遺産として申し込むことを申し立てた”と報道したが、ソウル大の国史学科や東洋史学科には朴ジョンスという教授はおらず、内容も完全に虚偽であることが確認された。

新快報側は「特に疑わず上海東方網の記事を引用して報道しました」とし「東方網は中国ニュースを扱う媒体の中では非常に信頼に値するソースですのででそのまま転載しました。私たちも配慮が足りなかった。」との立場を明らかにした。

新快報側は「別記事などで確認はしないのか」という質問に「このような事はなかったので確認もしませんでした。」とし「ぱっと見で面白いから (同網部の記事を) 主にして書きました。」と述べている。

中国も捏造www