waiwai死亡

毎日新聞の英語サイトに「実話ナックルズ」とかのゴシップ誌から拾ったネタが載せられ続けていたそうで。

また「ファーストフードで女子高生が性的狂乱状態」という記事では、ファーストフードを
食べると神経の中枢のコントロールできなくなりセックス依存症になるなどという説を
紹介し、日本の女子高生の性の乱れを指摘。「お母さんたちは墜ちていく、成績を上げる
ために!」では、息子の成績を上げるために息子と性的な関係を勉強前に持つ母親の
エピソードが紹介されている。これらのすべてが外国人記者の署名入りで書かれていた。
約5年近くこうした「変態ニュース」を世界に発信し続け、これが海外のブログなどにも
転載されており、まさに「変態な日本人」を世界にアピールすることになってしまった。

だから二次元に限るんだってばよ。誤解を広めようとするな。
で、まとめwikiも立ち上がって糾弾されてましたが、めでたくお詫びの掲載となったとか。

このまとめサイトの目的はWaiWaiを潰すことだったので、目的が達成された以上、毎日新聞をこれ以上糾弾する意図はありません。
この「最新情報」欄の更新は本日でおしまいにしようと思います。
また、「毎日新聞英語版から過去に配信された記事」を一部を残して削除しました。
毎日新聞がわざわざ記事を削除したのに、ここのサイトで掲載し続けることにより、WaiWaiのデタラメ記事が二次的、三次的に悪用されてしまうのを防ぐためです。
調べたところ、2001年3月から2006年1月にかけて配信されたWaiWaiの記事がまだ閲覧可能になっているので、毎日新聞にはなるべく早く削除していただきたいと思います。



一日でも早くこの問題に気づいていればと思うと悔しいですが、日本の情報発信の強化について議論されている時にちょうどこの問題が明るみになったのは良かったと思います。
この事件を教訓にして、日本の情報発信のあり方をさらに深く考えていくべきでしょう。
また、最近は外国人参政権や移民の是非など、外国人を巡るトピックが話題となっていますが、「国際化」「共生社会」などのぬるい言葉でそれらを語るのではなく、この問題も踏まえた上でもっと生々しいリアルな次元で論じていくべきだと思います。



他にも、Mozuの囀さんが、この問題は、西洋における日本幻想の問題や英語帝国主義の問題や日本のメディア構造の特有性など、様々な論点を含んでいると指摘しています。
この問題のさらに深い分析は、本職のジャーナリスト・学者・ブロガー・2ちゃんねらの皆様にまかせたいと思います。



毎日新聞は、内部で調査を続け、このような問題が二度と起こらないようにしていただきたいものです。
英語版のスタッフにしても、英語を使えるなら誰でもいいというのではなく、もっとまともな人間を雇うことをお勧めします。
毎日新聞英語版が執拗に報じていた日本の性犯罪は、確かに現代日本の負の側面を現したものでしょう。
しかし、それらを「日本人の異常性」として海外に向けて大々的に報じるよりも、どうすればそのような問題を解決できるのかを、ジャーナリストなら考えていただきたいと思います。



最後に、メールで情報を寄せてくれた多くの方々に感謝します。

ところでこのお詫び。

 【概要】「WaiWai」は数年前より、国内の週刊誌などの報道を引用し、日本の社会や風俗の一端を紹介してきました。5月下旬、英文毎日編集部に対し「WaiWaiの英訳記事は低俗過ぎる」との抗議電話を受けたほか、インターネット上の掲示板での批判も始まりました。これを受け、インターネットニュースでもこの問題が取り上げられました。



 その多くは「このような記事を英語で世界に発信した影響をどう考えるのか」「日本が誤解される内容を広めているではないか」とのご意見でした。



 【対応】5月下旬に批判を受けた記事は、日本国内で発行された雑誌の一部を引用したものとはいえ、Mainichi Daily Newsサイトに掲載したことは問題があったと考え、その時点で削除し、それ以外に問題がありそうな過去記事もアクセスできないようにしました。また、外部検索サイトにも非表示にするよう要請しました。



 その後、「WaiWai」については編集方針を改め、掲載記事の選択基準も大きく変更しました。しかし、過去の記事の紹介の仕方に不適切なものがあったこと、今後同様の批判を受けることがないよう確かな編集体制をつくろうと考え、根本的な見直しを行い、6月21日、当該コーナーを廃止することを決定しました。Mainichi Daily Newsサイト上に「不適切な内容の記事とのご指摘がありました。ご批判をうけ、コーナーを廃止することにしました」とのおわびを掲載しました。



 今回、改めて日本語と英語による経過説明とおわびを掲載するとともに、監督責任者であるデジタルメディア局長、同コーナーの担当部長、担当編集者を厳重に処分します。



 Mainichi Daily Newsならびに発行元の毎日新聞社は、今回の読者の皆さまのご意見を真摯に受け止め、今後信頼される情報の編集、掲載に努めてまいります。【毎日新聞社デジタルメディア局】

担当者処分について突っ込まれてますね。

担当者が処分されるとのことだが、6月25日に、朝比奈豊(デジタルメディア担当/常務)は社長就任予定、長谷川篤(デジタルメディア局長)は取締役就任予定らしい。

こんなことやってて処分されたばっかりでもちゃーんと出世できるんだ。へー。
これなんかも酷いねぇ。

2ちゃんねるから。


96 :名無しさん@全板トナメ参戦中:2008/06/23(月) 09:05:56 id:cxUiTpdL0



mdn.mainichi.jpのトップページのメタサーチのキーワード



HENTAIが引っかかるようになっている
これは毎日という組織による日本潰しでしょう。






japanese girls、hentai、とか…

なんじゃそのキーワード。エロサイトかってゆーの。

毎日新聞のサイトの日本語版と英語版の間の差異について考え込んでしまうこと、それはネットにおける日本関連情報の発信構造について多少の関心をもったことがある人のほぼすべてが経験した事柄でありましょう。そしてなぜこんなことになるのか疑問に思って、どういう編集になっているのだとメールを送ってみたものの、無回答であるという経験をしたことがある人も相当数にのぼることもわざわざ付け加えるまでもありません。そしてこの有名な話が日本語の世界の方ではタブーかなにかのようにあまり語られないという事実は日本ネット界の七不思議の一つといってもいいかと存じます。

知る人ぞ知るって感じで結構有名な話だったんですかね。まぁそうだろうな。侮日新聞と言われるぐらいなんだから。

例えば、Neojaponismeが「いかにして世界は日本を学ぶのか」という古いエントリでこの問題を採り上げています。

ステップ1: 実話ナックルの書き手が、六本木の特別なレストランについて想像的なストーリーを書いて日本人の富裕層の倦怠にまみれた性的放蕩を風刺する。このレストランではパトロンは食べる前にその材料となる動物と獣姦をするのだと言う。(ご承知のようにこの雑誌はいつも「実話」という語をタイトルに入れて真実を語るのだ)

ステップ2: 毎日新聞のRyann Connellが何十とあるうちからこのセンセーショナルなストーリーを採り上げ、アイルランドの俗語調で英語に翻訳する。Connellはその信憑性について中立的なスタンスをとるが、なぜこの記事が個人名を挙げないのか疑問視しないし、この幻想的なレストランの存在を確認もしない。

ステップ3: 多くのコンピューターとキーボードをもつ連中がこの毎日の記事にリンクして、日本人の正気性について疑問視するコメントをつける。

ステップ4: ConnellのWaiWaiの記事をめぐっておしゃべりしているうちにBuzzFeedで「獣姦レストラン」というタイトルのエントリが立つ。あたかも一件だけでなくそれが日本の新しいトレンドであるかのように。

ステップ5: おそらく近い将来には衰退するのだろうが、金持ちが食べる動物とセックスするのに金を費やす日本は全世界で最も狂った国であると思って我々は安心して眠ることができる。

ステップ6: この記事がBuzzFeedにエントリされるとメタ的に情報が爆発する。

なる程、こうやって情報源が判らないまま浸透するわけだ。
この分析に対するコメントを取り上げた部分で、

僕が驚いたのは「コンピューターとキーボードをもっている連中」だよ。

ってあるけど、ちと耳が痛いような。

またMarxyさんは「日本の調査報道が虚構のストーリーも伝えるタブロイドにまぎれこんでいるという基本的問題」を指摘し、「情報が多い方がいいとは思うが、WaiWaiの「中立性」を装った伝え方がこの種の問題を生む」と言い、ソースの信頼性の軽重を日本経験のない人にはつけられないと述べています。こうしてわたしもいつも不思議に思う日本のメディア構造の奇妙さ(新聞と週刊誌の階層関係)に言及しつつ、こうした馬鹿話が本気で読まれている危険について指摘してくれています。またAcefaceさんはRyannには興味はないけれど「毎日が日本で三番目に大きく、尊敬されている(ほぼ毎日調査報道をしている)新聞であることを考えるとトラックバックほしさの動物愛にまみれたそのウェブページは自分達がつくりあげたジャーナリスティックな評判を汚すことになる」とごくまっとうな意見を開陳しています。実際、英語圏では毎日新聞というのは低俗タブロイド誌だと思われているわけです。

毎日新聞は自らタブロイド誌に身を落としたわけだ。

一ヶ月以上前に書いたこのエントリに最近アクセスが増えているようです。私の立場を改めて記しておきます。まず私はWaiWaiの翻訳を担当している人物を個人として非難する意図はさほどありません。悪ノリが過ぎるとは思いますが、結局のところ、日本のタブロイド界ってこんなすごい!みたいなノリの人なんでしょう。まあ日本にもいますよね、アメリカ・バカニュース・マニアとかイギリス・タブロイド・ファンとか。私が批判しているのはタブロイド記事をそのまま毎日新聞という日本を代表する新聞が掲載しているという一点にあります。これが「素晴らしき日本タイブロイドの世界」みたいなサイトでしたら何も申し上げません。毎日新聞だから言っているのです。掲載されている記事に関しても、週刊新潮とか文春の記事ならまあいいとしましょう─ご承知のようにちゃんと裏とれているかという記事も多々ありますけれどもね─でも誰もが嘘だと知っている「実話系」の記事を我が国を代表する新聞がプッシュしているという構造は端的に言って醜悪です。虚実の境界線上を楽しむみたいなリテラシーをもつ人は世界的にはかなり限られているのですよ。実際、真に受ける人続出になっているわけです。というわけでさもしいクリック稼ぎを断念して即刻コーナーを終了するか、すべての記事の冒頭に「嘘ニュースも紛れ込んでいるかもれませんのでご注意を」と大きく明記するか、どちらかの案を採用することを提言します。

この人素晴らしいなぁ。
確かに外国のおかしなニュースを見るのは楽しいけど、ソースがしっかりした新聞だったら引くよな。眉唾だから良いんだよ。